こんな人におすすめです!!!
- 最近まっとうな人間と仕事(生活)してない気がする/疲れた
- 人の優しさに触れたい
- 若いいのち(学生)を慈しみたい
※もちろん、上記のような人生に疲れている人ではない人にもおすすめです。
前作(劇場版SOARA)あらすじ ※個人の主観による意訳
高校の学校行事である「三年生を送る会」のために、なんやかやで男子学生5人でバンドを臨時結成したよ!
とっても楽しかったからこのメンバーでバンド活動を続けよう!オーディションも申し込んでみよう!!ワーーーッ!!!
今作(劇場版SOARA2)あらすじ ※個人の主観による意訳
もうすぐバンド結成1周年!つまりは結成当時2年生だった3年生組(5人中3人)が卒業しちゃうよ!
バンドのオーディションは順調に選考通過!それぞれの道(大学受験)を目指しつつ、少しずつ変わっていく日常になんやかや思うことはあるけど前に進もう!!!飛び出せ!青春!!!
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キャラクターを知らなくても、ツキプロ?イブステって何???と思っていても、前作を見ていなくても大丈夫です。
ポスターやHPのイメージ通り、学生バンドが青春している日常ストーリーです。
めっちゃオモロ~~~!!!!!!!!の気持ち⇔座席の埋まり具合との寒暖差が激しくて切なかったので(単に見に行った時間帯やタイミングが悪かったような気もする)、楽しかった!!!ミリ知らの人にも見てほしい!!!と思ったので感想を書きました!
でもネタバレ回避して楽しく語る術がわからなかったのでネタバレ含みます!
※以下、ネタバレ要素を含みます※
何がそんなに面白かったのか?
- SOARA5人の、ひいては作品全体の「空気感」が良い
- ~2010年くらいのちょっと懐かしい学生生活的な空気感がエモい
(例:購買でのパン争奪戦、主人公的な子が笑顔で走っている遠景から始まる人物紹介など) - モブ女子学生の気分が味わえる
個人的にはたぶんこのみっつ。
1.SOARA5人の、ひいては作品全体の「空気感」が良い
ぶっちゃけ、個人的に青春モノってそんなに好き好んで見ないジャンルです。
なんとなくこそばゆいというか、「いや現実そうはならん…ならんのだ……」としらけてしまうとか、「喧嘩とか仲たがいとかせず平和に過ごそうよ……」と思ってしまったりとか、面倒くさい人間なのでなんやかやあります。
あと「『青春時代ってイイヨネ!』とかいう大人は子どもをなめてんだよ!!!」とブチ切れていた思い出とかも邪魔してます。(面倒くさそうな学生時代だ!)
でもこの作品は(1も含めて)こそばゆさ以上の面白さがあるなーと私は感じています。
こういう日常を描いた作品って、台詞ひとつ、間合いひとつが嘘っぽくなってしまうと全部がダメになってしまうというか、その場その場の絶妙なバランスがリアルじゃないと成り立たないというか。
しかもそれはいわゆるスキルの話ではなくて、心持ちの話というか(そういう心持ちに持っていくスキル、という意味ではスキルかもしれない)「そのキャラクターとしてその場にいること」が鍵だと思うのです。
素人*1が少しかじった程度の知識なので間違いがあったら申し訳ないのですが、この作品は
- ツキプロ(ツキノ芸能プロダクション)の派生作品であり、ツキプロは脚本など作品イメージに関わる大半の部分を同一のエンタメ制作会社(ムービック)が制作している(今回の劇場版SOARAのプロデュース・脚本などもそう)
- 5人中4人は同じ舞台作品で同じバンドメンバーとして交流を深めている
というのがすごく大きいのかなーと思いました。
5人中1人だけ声優さん(音楽活動キャリアあり)、あとの4人は2.5キャストというのも珍しい形だとは思うのですが、それでも(だからこそ?)そのままの良い空気感・関係性が現場で生まれて、それを感じ取れる制作チームが作品に落とし込んでるんじゃないかなーーと感じました。
空気の良さを文章にするのって難しい。
個人的に、劇場版では髪型や瞳の色をイラストに寄せず、かなりナチュラルにアレンジしたのは大天才の所業だなと思っています。
(原作の版権元と、メディアミックスする側が別会社だとこういうアレンジって難しい気がする)(気がするだけかもしれない)
いきなりメタな話から入ってしまいましたが、バンド=SOARA(ソアラ)のメンバーはこんな感じです。
大原 空(堀田竜成さん)ギター・作詞作曲・リーダー
在原 守人(石渡真修さん)ギター
神楽坂 宗司(吉田知央さん)ドラム
宗像 廉(植田慎一郎さん)キーボード
七瀬 望(沢城千春さん)ベース
望くんだけ声優さんご本人が演じてて、あとは2.5キャスト。
でも今回、望くんの2.5キャストである渡邉響くんが、「渡辺ヒロ」というオリジナルキャラで出演するという、ちょっと不思議な感じ。
先ほどチラッと書いていた「珍しい形」です。
この形も、結果的にすごく良い感じに影響していたような気がします。
2.~2010年くらいのちょっと懐かしい学生生活的な空気感がエモい
(例:購買でのパン争奪戦、主人公的な子が笑顔で走っている遠景から始まる人物紹介など)
所属アイドルの特徴として、各々のメンバーあるいはグループの曲は基本的に規定の作曲家が担当していること、多くのキャラクターの年齢が現実世界と並行して上がっていくことなどが挙げられる。(Wikipediaのツキプロ項目より)
この設定があるので、なるほどそういうことか…!!と、1を見たときに感じました。
1997年とか98年生まれの子たちの高校生時代を描くのだから、ちょっと懐かしくて当たり前。(実際の感じよりももうちょっと古いような気がしないでもない)
まあでもこれを「カユい…!」と思うか、「エモい…!」と思うか、何とも思わないかは個人の好みによるかなーと思います。
私はじわじわ味わい深くなりました。(?)
3.モブ女子学生の気分が味わえる
これはちょっと予想外でした。
いや、前作でも「いわゆるモブキャストさんの雰囲気もいいな~妙なリアリティがある……」と思っていたのですが、2はすごかった。
あんたの夢かなえたろかスペシャルかと思いました。
なぜなら、
- モテモテなモリさま、宗司くんの卒業
- 学園の王子様(モリさま)に恋してる後輩女子の告白チャンス
- 同い年同じ部活(男女は違うけどバスケ部)ケガで部活を辞めた宗司くんをずっと気遣っている体育会系クラスメイト女子の告白チャンス
- 二人ともフラれる(フラれる現場が見られる/疑似体験できる)
ありがとうございます!!!!!!!!!
うつくしくおオモテになる方(※美男も美女も美少女も含む)にミーハー心でキャーキャー言ってフラれたい願望は誰しもあるような気がするのですが、特殊な癖(性癖)だったらすみません。本当にすみません。でもわざわざシーンとして作ってくださったということは、私だけではないのでは…?と思いました。本当にありがとうございました。
あと、こういった要素に「いわゆる胸キュンドラマ的な映像加工」を施さず、あくまでSOARAメンバーのドラマ(人間模様)を語るためのサブストーリー要素としてシンプルに取り入れていたのがとても素敵だったなーと私は思いました。
以降はざっくばらんに感想を書きます。
ちょっと様子がおかしい、活きのいい感想を漏らしていると誰かが面白がって見に行ってくれると信じて書きます。
次行けるタイミングで地元の興行が終わってたらどうしようという不安を抱えながら書きます。
それより何より私は真修くんファンの人に一刻も早く見てほしい……。配信と円盤をなるはやでお願いしたい気持ちでいっぱいです……。
■劇場版SOARA2を見て役者さんから受けた率直な感想
- 竜成くん→「誰にも醸し出せない "空" そのもの」という存在感
- 真修くん→「真修くんの泣き芝居の良さを劇場版のモリさまで引き出してくれた制作サイドありがとう」の気持ち(※観劇オタクである私はメサイアシリーズに出ていた役者さんのことをとても信頼しています)
- 知央くん→「知央くんの素っぽい良さがいい意味で出ていておばあちゃん泣いちゃった」
- 慎ちゃんさん→「最後の演奏中のうるうる顔がすべてを物語っていた」
- 千春さん→「そこにいてくれるだけでもうそれがすべて!!!」
- 響くん→「エモい、このポジションはエモい、あと眼鏡めっちゃ似合いますね!??えっ素敵」
■オリジナルキャラ:渡辺ヒロくん
SOARAのライブを見て感化されて、いいな、夢に向かって進むっていいな、自分も漫画を描いてみよう!って描き上げたけど、作品を投稿する段階になって
「いやちょっとまて、プロになれるとでも思ったのか?この作品面白いと思うか?夢見れるような立場の人間か?」
と、ふっと冷静になってしまったヒロくん。
空くんがいろいろ励ましていましたが、私はヒロくんにかけてあげたい言葉がたくさんあります。
「作品ひとつ描き上げられる熱量があるなら君は大丈夫だよ!!!!!!!
だって作品を信じて最後まで描いたんでしょ!!!?????
そのあとのことは自分ではどうしようもないよ神のみぞ知るだよ!!!描き上げた事実!それだけで君は君を誇っていいんだよ!!!!!!!!!!!!!!!」
応援上映で参加したかった。(?)
■モリさまと宗司くんのアイコンタクト
- 寝てる空くんを起こすときの、視線だけの相談・提案(モリさま)・実行(宗司くん)
- あくまで宗司くんなんだけど困ったら視線で真修くんを頼る知央くんが時々にじみ出ててエモい
- 空くん+後輩二人がワイワイガヤガヤやってるのを少し遠くで静かに見守るモリさまと宗司くんがあまりにもママとパパ
(ガヤガヤ音をBGMに二人で話し始めた途端「子どもを視線で見守りながら、子どもには聞かせられない大人の話をする夫婦か……?」と思ってしまいました)
■モリさまのお部屋で3人で勉強してる図があまりにもかわいい
- おこたはお客さん用の臨時おこたなのか、休憩するときだけ入ると決めてる一人用おこたなのか気になります
- マイ勉強机で勉強してたのに結局二人がいるおこたに入りに来るモリさまかわいい
- ベッドにダーイブ!する空くんをわりとナチュラルに嫌がるモリさま、らしくて笑った
- 追い打ちダイブした宗司くんが一番ベッドぐちゃぐちゃにしてて笑った(絶対あとで二人とも怒られてる)
■告白シーンの描写が本当に良かった
- 後輩からの告白に対して真摯に真っ正面から「ありがとう、ごめんね」で返すのはまだいいとして片手で肩を触って距離感近めでそれを言うのは駄目モリさま!!!!!!!!!!!!そゆとこ!!!!!そゆとこがダメ!!!!!!!!こら!!!!!!!!!後輩ちゃんもっとモリさまのこと好きになって忘れられなくなっちゃうでしょ!!!!!!!!!!
- 後輩ちゃんに呼ばれてモリさまがいなくなって、あらあら告白だわ~って話を空くんと宗司くんでしてたら宗司くんがクラスメイト女子(の友達を通じて)に呼ばれて、呼ばれたときの「……えっ」(普通に仲良くしてたクラスメイトから呼び出されたことに素でびっくりしてる)(状況的に告白のための呼び出しでしかない)のリアクションがめちゃくちゃ良かった………………その「えっ」でもう答えが出てるのが切ないしバカ…鈍感…これだから無自覚モテ男は……と思いながらも本当いいリアクションだった…………現場に居合わせたクラスメイトの気分が味わえました(?)
- あとさ………後輩ちゃんは泣きながらの告白でさ……クラスメイト女子は(表面上はあくまで)爽やかに、最後握手してって言ってたのがすーーーごい良かったな……
- クラスメイト女子って書いてますけど役名は若原早紀ちゃんでいいのかな??めーーーーーーーちゃショートヘア美女だった……あんな可愛い子フるのなんでだよ…………………
■そういえばコウさまファンのクラスメイト女子もめちゃくちゃ良かった
- オタク特有の早口テンションも良かったんですけど、Growthデビューするよって空くんから聞かされた時、「えっ……、は・・・・・・・?」って言ってたのめちゃくちゃ良かった・・・・・・・・・衝撃過ぎて「は・・・?(無感情の声色)」になるの身に覚えがありすぎて笑っちゃった…こういうちっちゃいリアルの積み重ねがすごく素敵な作品だと思うんです劇場版SOARA…
- そうそうGrowth、土岐さん今回はニュースキャスターじゃなくてコウくんで「おお…!!!」となりました…こう、実写キャストと、アニメの世界観を背景にしょった声優さんとのコラボ、なかなか興味深かったです…
- あとGrowth(実写)さんのオーディション風景、空くんフィルターめちゃくちゃかかってて神々しかった・・・イブステのGrowthさんは舞台でのお芝居が素敵だなーと思っているので、早く、ep1を見ようと思います・・・・・・・*2
■もっといろいろあるんだけどとにかく本当に終盤の空くんとモリさまの喧嘩シーンが良かった
- 予告編見た段階では「物語を盛り上げるためにそういうのブッ込むのやめようよ~~~;;;わざわざ喧嘩するような出来事つくらなくていいよおおお;;;」と思ってたんですけど、見たら「二人が、というかSOARAみんながもっと仲良くなるための大事な通過儀礼じゃん;;;」となりました
- あとさあ、あの、何か言いたげでこわいお顔をしてたモリさまが溜めてた感情、ソレだったんですかよ・・・・・・・・・・・・・・・・・と思って泣きました
- このモリさまが将来ツキプロの会社員になるのかい・・・・・・そうかい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- 客観する力に長けているから大人びた対応もできるけど、根っこは結構子どもっぽくて独占欲が強くてちょっと強情なモリさまsoチャーミングでした……
- あとあの、えっ今そのタイミングで涙の筋がツウッとこぼれ落ちます???????と驚いた場面があったのでもう一度見たいです……役者さんは極めれば涙を流すタイミングもコントロールできるの????????
- 泣きのお芝居が胸に響くっていいですね……なんていうか、自分に酔いやすくも醒めやすくもなる気がするんですけど、泣こうと思って泣いてるんじゃなくて、感情が昂った結果たまたま泣いてるから本人は涙とか全然気にしてない(それよりももっと伝えたい想いがある)感じがすごくいいなって思います……
- ついモリさまばっかり見てしまうけど、モリさまの心を開かせる空くんの手腕は本当にすごい、お芝居というか「人間としての説得力」があまりに強い竜成くん・・・・・・・・
- 涙拭う感じとか、喜ぶときとか、仕草がちょっと幼くなるモリさまかわいいね
- 泣き顔アフターのモリさま、宗司くんと横並びで座ってなぜ二人で腰を落ち着けておしどり夫婦みたいなテンションで……また二人だけで会話をする…………ep5生まれのオタクによく効く…………*3
- 宗司くんの内なる声をもっと聞いてみたいよ~~~~~
- 空くん、モリさま、宗司くんの関係性があまりにも絶妙でこまります(大変素敵です)
■廉きゅんのしょんぼり具合、望くんの安定感
- 今回廉くんのふとした表情がすごく良かったな……と思ってたら慎くんさん劇場版2をめちゃめちゃ楽しみにしてたんですね…*4
- 前回では、ただただ保守的・ネガ思考寄りの生真面目な男の子って感じだったのが、だからこそ先輩大好きっ子に成長した!って感じが出ててすごくキュン…としてしまいました
- 千春くんの望くんはふわ~~っと抜けててナチュラルに人を笑わせるムードが出てて、なんかもう、存在が素敵でした…
まだいろいろあるのですが、とりあえず今夜はSOARAのCD聞いて寝ようと思います。
様子がおかしい6623文字を最後までお読みくださりありがとうございました。