生きる歓び -おぶちゃ7周年記念公演『Joie!』観劇感想

好きな役者さんが舞台のド真ん中で、文字通り全身全霊、いのちを懸けて力の限り「生」を叫ぶ。そんな光景を目に焼き付けることができる今この瞬間、いのちの輝きを浴びられることこそが「生きる歓び」なのではないだろうか。

 

橋本真一さんと石渡真修くんのツイート内容や、劇団さんが開演前から何度も座談会などを開いて作品を知ってもらう機会をつくっている様子からなんとなく感じ入るものがあり、これは観に行った方がいいなと思い観劇予定を入れた。

 

https://ofcha.biz/Joie2024

 

お花いっぱいのキービジュアル。現代を生きる兄妹の物語。

 

閉店パーティー会場に来たかのような気にさせてくれる物語の導入がとても素敵で、アッ、これは良い舞台だ!と確信した。

 

閉店パーティー前、後、両親の若い頃などトータルで二世代分の物語の断片をパラパラと見せてもらうような構成だったので序盤は少し混乱したが、物語が進むにつれて点と点のつながりが見えてきて、その興奮が物語のピークと比例していて、よくよく考えてつくられた構成なんだなと感じた。

(この順番で見せる意味は……?)と考えながら見ていたので、意味があったことに気付いたときは心の中で創り手に握手を求めに行った。

 

観劇しながら涙を流すことはたびたびあるが、涙が溢れて止まらず、口から漏れる嗚咽を我慢するために手のひらに爪を食い込ませてもなお堪えきれず肩が震えてしまう、そんな泣き方をする作品はあまり多くはない。Joie!はびっくりするくらい泣いた。泣くだろうなと思ってはいたが思っていた3倍は泣いたし、それも想像していたような悲痛な涙ではなく心が震えた際に溢れる明るい光に満ちた涙だった。

 

特定の誰かに共感するというよりはパーティーに呼ばれた友人くらいの気持ちで見ていたけれど、個人的にちょっとした事情で兄を心配していた時期があるので終盤のあゆみの心情には過去の自分を重ねてしまい妹の気持ちでオエオエ泣いた。

 

人の生き死にを扱った作品をどう終わらせるか。難しい問題だと思うけど、この作品はとても誠実かつ作品の本質を描いた結末だったと思う。

 

橋本真一さんの人となりを少しでも知っている人は見た方が良い、と友人が言っていたが本当にそう思う。あと、石渡真修くんがめちゃくちゃ良い義理の弟を演じているのでぜひ見てほしい。先行予約期間は終了してしまったけれどBlu-rayの発売が決定している。わざわざ先行予約と書かれているからには通常販売もあると期待したい。私は予約しました。

 

友人と約束なんてしていなかったのに花を贈り合い*1、お花の香りがあふれるロビーに出迎えられて、そのロビーには愉快な顔嵌めパネル*2があり、そのパネルで楽しそうに写真撮影するご夫婦がいたりして、千穐楽ではスタオベ後に役者観客みんなで手を叩きながら歌を歌って、主宰の大部さ…登場キャラクターのサプリンさんが舞台上で「こんなのヒップホップだよ!」と嬉しそうに声を上げていたのが印象的だった。

 

私はヒップホップのことは全然わからないけれど、この光景がヒップホップそのものだと言うのなら、きっとヒップホップはとても素敵なものなんだろうなと思った。

 

観劇後の帰り道の心情をサプリンさんの言葉になぞらえて語るなら

「こんなのJoie!だよ!」

 

I'm glad to meet you.

素敵な作品に出逢えて嬉しかったです。

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*1:花を贈る側の人になりたかったのだけれど友人の方が一枚上手だった。大変に嬉しかった。お花をもらうって嬉しいんですね。

*2:作中に出てくる不思議なキャラクター「サプリン」のパネルがロビーに飾られていた。画像参照。

北陸本線と信越本線の端から端まで乗った記録2023〜①福井編〜

前回記事はこちら↓

yz-distance.hatenablog.com

 

 

乗車区間

(地元)-米原近江塩津敦賀-福井-敦賀-山科-(地元)

 

ミッション

大冒険に出る前にまずは日帰りできる範囲で予行練習をしようという、我ながらド堅実なプランである。ただ、ミッションを掲げた動機が「米原駅から北陸本線に乗ること」で行き先が定まっていなかったため、「鉄道関連施設に行く」というサブミッションを加えた。タイミング良く福井県立歴史博物館で北陸本線の写真展示をやっているとの情報を得たので、その近辺を行き先として定めることにした。

 

旅の始まりはゼロキロポストから

なぜ米原駅からスタートするのか。それは、歴史的には米原駅北陸本線の起点であり、北陸本線のゼロキロポストがある駅だからである。*1*2

北陸本線信越本線を巡る旅を北陸本線のゼロキロポストがある駅から始めるという、なんともロマンあふれるスタート。だが、18きっぷの利用開始の意である日付スタンプを米原駅で押してもらうためには、米原駅まで18きっぷを使わずに移動する必要がある。なので、18きっぷを使うために地元から米原までの区間を通常運賃で移動することにした。(?)ちなみにこのおかしな業は、このあとたびたび使用することになる。(???)

そんなこんなで早起きをして、18きっぷを使わずに米原駅へ到着。

米原駅自体は新幹線に乗っているときに何度も遠目で見ていたし、なんなら昨年18きっぷを利用した際にも下車したはずなのだが、鉄道(在来線)への興味関心が高まった状態で実際に在来線のホームに降り立ってみると、たくさんの路線と長いホームに大興奮。下車して早々駅名標の前で撮影大会を始めたり、見慣れない車両の写真を撮ったり、入線する車両を動画で撮ったり、米原駅近辺の施設で保存されているレアな車両を遠目で見たりと大忙し。時間が足りないと判断して予定していた電車に乗らずしっかりめに米原駅を堪能することにした。

ちなみに保存車両についてはこちらが詳しいです↓

207hd.com

 

そして、一大ミッション「ゼロキロポスト探し」。

 
 
 
 
 
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ゼロ。つまりは、存在の始まりの地点。素朴な佇まいにときめきを覚え、さまざまなアングルで撮影したり、ほくりく本線*3のブロマイドと2ショットで撮影したり、愛おしすぎて動画も撮った。

そしてこれも大事なミッション。一度改札を出て、18きっぷ有人改札掲示

「使い始めです!」「1回目ですね。おひとりですか?」「はい!」

押し間違いを防ぐためか、駅員さんに回数と人数を確認される。目当ての米原駅の日付スタンプを押してもらい、やっとここから18きっぷの旅がスタート。

 

余呉湖を眺めながら

当初の予定では米原から敦賀まで1本で移動する予定だったものの、米原が楽しすぎて予定していた電車を見送ったため近江塩津行の電車に乗ってそこから敦賀行に乗り換えることに。

米原から近江塩津へは、琵琶湖の北東あたりを走る模様。進行方向向かって左側の座席に座ると、琵琶湖の右上にちょこっとある湖「余呉湖」の風景が見られる。

 
 
 
 
 
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同じ車両にガチなカメラを持った方がいたので、その方がカメラを構えると(もうすぐ絶景が見えるのかしら……)とそわそわしていた。余呉湖は知る人ぞ知る絶景スポットである。

よく晴れた夏空、湖、青々とした田んぼの風景をぼんやりとただただ見つめる。その時間にとても癒された。やっと鉄旅に出られたことと、観劇関連以外の外出がかなり久しぶりだったこともあり、普段とは違う心の筋肉を使っている……というか、心の筋肉をほぐしている感覚があった。

 

海道・あぢかまの宿

終着駅の近江塩津駅に到着。駅名は聞いたことある程度の事前知識だったが、とても風情のある面白い駅だった。

 
 
 
 
 
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駅舎の外観はこんな感じ↓

近江塩津駅 海道・あぢかまの宿」と書かれている。夏が似合うほくりく本線のブロマイドを添えて。

窓口に、明らかに近隣住民であろうおばさまが家庭的なエプロンをつけて座っていたのが印象的だった。*4

 

初めまして敦賀

こんにちは!こんにちは敦賀駅!!!

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左からほくりく本線、ほくりく新幹線、しんえつ本線。この旅に出るきっかけとなったキャラクターたち。下に貼ってるのは百均で買ったE7系のキラキラシール。かわいい。

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ゆっくり堪能したいところだが、敦賀近辺は別日でがっつり日程を抑えていたため、とりあえず駅名標など最低限のスポットで写真を撮って昼食のためにいったん駅の外へ。

実はこの日、大事な舞台のチケットの一般発売日だったのでどこかに腰を落ち着けてスマホに集中する必要があった。そして愚かな私は昼前時点でスマホの充電をガッツリ減らしていたため、充電できる場所を確保する必要もあった。

結果として、ご当地感のあるものを食しつつ充電もできたのだがチケットは取れなかった。三兎追って二兎は得たのでまあ良しとする。

とりあえず見るもの聞くもの大体スマホに記録して移動する駆け足スタイルで、昼食込みで1時間半ほどの滞在。ワンマン運転の車両に乗り込んでいざ福井駅へ。

あれ私、バスに乗ってた…?と少し混乱した運賃表。些細な、けれどさまざまな事情が感じられるものに触れるのも鉄旅の醍醐味のひとつだと思っている。

博物館で鉄道の歴史を学ぶ

敦賀での滞在時間を削ってでもなるはやで福井駅に移動したかった。なぜなら、今夏の北陸・信越大冒険の旅のなかで福井駅近辺をしっかりと探索できるのはこの日だけだったからである。

足早に駅前のバス乗り場へ移動してバスに乗り、まず向かったのは福井県立歴史博物館。目的は、北陸本線の写真展示である。

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ちなみに入館料は一般100円。驚きのお値段である。*5

1階エントランス横のスペースで展示されており、大ボリュームというよりかはちょっとした個展に近い雰囲気だった。

どれも丁寧に額縁に入れられており、撮影OKだったとはいえ映り込みが激しかったので多くは載せられないが、展示されていた写真はタイトル通り「思い出の北陸本線」という感じで、今と昔の違いがわかる駅近辺の空撮や歴代の車両たち、積雪による運休時の張り紙の様子、大雪時の駅構内の様子、北陸トンネル開通を祝う様子、明治期の敦賀停車場の風景などが展示されていた。人の営みと技術の進歩とともに歴史を重ねている様子が見て取れる企画展示だった。

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スムーズに移動できたのと、想定していたよりもコンパクトな展示だったため、時間が余ったら行こうと思っていた福井市立郷土歴史博物館にも立ち寄ることに。

こちらでは『まぼろしの鉄道 -東北鉄道と明治の福井-』という展示が行われているとのこと。福井県立歴史博物館の近くに何かないかな〜と探していたときに見つけてHPを確認して知り得た情報だ。

この展示が本当〜〜〜に良かった。いくつかある展示室のうち、松平家史料展示室というところで展示されており

松平家史料展示室 

福井藩越前松平家に伝来した什宝・文書などを展示し、大名家のくらしや文化、福井藩の歴史を紹介します。(約150㎡)*6

とのことで、展示されていた資料も文書がメインで個人的には馴染みやすい媒体で鉄道の歴史に触れることができてとても良かった。

とはいえ建物全体含めいろいろなものが珍しく、他のギャラリーや常設展*7も軽く眺めたりしたため、ひとつひとつ詳細に読み込めたわけではない。が、鉄道と政治と利権問題は切っても切れない関係なんだなあ……ということは読み取れた。また、筆まめ松平慶永(春嶽)氏の手帳に挟まっていたという明治頃の新橋(汐留)横浜(桜木町)間の鉄道の時刻表が展示されていたのも興味深かった。*8

写真撮影はできなかったものの、展示解説シートや目録HPからも閲覧できるので興味のある方はぜひ。

 

くつろぎの空間

福井市立郷土歴史博物館に入館する際に、隣接する庭園へ入園するか否かを尋ねられた。どうやら隣にお庭があるらしい。平常展示220円、お庭の入園料つき350円という驚きのお値段だったためお庭も見ていくことにした。福井、すごい。

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お庭というのは、養浩館というらしい。無知で恐縮だが、平たくいえば当時のお偉いさん(松平家)の別荘を復元した建物だそう。*9

ここがまあ〜〜〜居心地が良くて素晴らしかった。

 
 
 
 
 
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今、私は、こういう場所で過ごすひとときを欲していた……!!!

 

感動のあまりお屋敷の床に座り込んで、数分間ただただ何も考えずぼうっとしてしまった。

建築に明るいわけではないのでうまく言葉にできないが、蒸し風呂的な御湯殿(おゆどの)があったり、華美過ぎず地味過ぎない絶妙な塩梅の細工が施されていたり、月見に適した御月見ノ間なる部屋があったりと「良いご身分の方がゆっくり過ごすために造った」と感じる空間だった。お庭も広くて色々と趣向が凝らされていたのだが、庭園にも明るくない私は「良かった」以上の感想が書けそうにない。気になる方はぜひ調べるなり行ってみるなりしていただきたい。

のんびり見て回っていたら、奥の方に座っていた地域住民らしき方が声をかけてくださり、たまたまそこに居合わせたおじさまと一緒に建物の由来や福井の歴史について教えていただいた。なんでも、ここの建物は発掘された遺構の上に建造物を直接建築するという珍しい手法をとっているから、当時のお偉いさんと同じ目線の高さで月が見られるのだとか。秋には実際にお月見できるイベントもあるのだそう。

観光気分の余韻に浸ったまま駅まで徒歩10分程度の道のりを歩いて移動。目をつけていた駅近のごはん屋さんで福井の名物セットをいただき、炎天下のなか歩き倒した身体を癒すことができた。*10

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福井駅で見かけた、カメラのフラッシュをオンにすると文字が浮かび上がるポスター。洒落ている。個人的には右下の喋る桜の花がミソだと思う。

初心者にはまだ早い

初回ながらも大成功だったのでは!?と浮き足立ったテンションで予定通りの電車に乗り込んだが、その帰路の道中で気付いたことがあった。

初心者にはまだ早い、というのは北陸本線の上りと下りの話である。

北陸本線の路線図を眺めるようになってから気付いた、敦賀駅の手前にある謎のループ区間「鳩原ループ線」。電車に乗っている間はどう感じるんだろう?と思い往路でGoogleマップを見ていたのだが、なんとループのところをガン無視して直進。GPSの精度が甘かったのか……?と思いつつよくわからないまま下車した。

そのことを復路の車中で思い出し改めて調べたところ、どうやら上りと下りで異なる線路を走っており、気になっていたループの箇所は上り(敦賀新疋田)のときしか通らないらしい、ということを知った。

む、む、むずかし~~~!

時すでに遅し。新疋田を通り過ぎていたため次回以降にリベンジすることにした。

リベンジ案件はもうひとつある。『青春鉄道』のとあるエピソードで出てきた某懐かしの缶コーヒーの撮影である。小道具として空き缶を持って行ったものの出番がなかった。近くの席に座っていた人が缶チューハイを窓際に置いたのを見かけて思い出し、とりあえず車内で撮影してみたものの、何?という雰囲気満載である。

なんか、いい感じの場所で、いい感じに撮れたらいいなと思い鞄にしまった。

関西ではお馴染み?転換クロスシートの窓側にて。

往路では滋賀あたりで「旅に出た感ある~」と思っていたが、復路では「滋賀なんてほぼ地元よ」くらいの気持ちになっていた。長距離移動すると距離感バグが起こる。鉄旅ってすごい。無事に地元まで辿り着いたところで①福井編、完。

 

次回は、②碓氷峠編です。

*1:ゼロキロポストについてはこちら:距離標 - Wikipedia

*2:現在の鉄道要覧的には北陸本線の起点は金沢、終点は米原だそう。色々難しいですね。北陸本線 - Wikipedia

*3:実際の路線ではなく青春鉄道のキャラクターの方。ややこしいのでこの記事ではキャラのことはひらがな表記で統一することにする

*4:Wikipedia曰く簡易委託駅というそうで……。世の中には知らない制度がたくさんあるものである。近江塩津駅 - Wikipedia

*5:特別展料金は別。それはそう。ただ今回のお目当ては特別展扱いではなかったので100円で見ることができた。福井県、すごい。

*6:http://www.history.museum.city.fukui.fukui.jp/tenji/index.html

*7:大変に広い施設で、郷土歴史の名の通り縄文時代から近現代までの福井の歴史を網羅した多種多様な展示があり、ただ歩くだけでもそれなりに時間がかかった。福井市、すごい。

*8:余談だが、間に挟まっていたという事実も資料そのものもきちんと残しているあたりが郷土史だなあと感じた。考え方次第では、挟まっていたという事実も含めて不要なものとして処分されかねない。

*9:名勝 養浩館庭園 特設サイト

*10:本当はご当地的なお酒も飲みたかったが、当日中に3〜4時間かけて乗換を一度もミスらず帰らなければならないという使命があったため断念。また、グルメにまで触れ始めると書き終わらないので鉄分以外のこぼれ話は最後に番外編的な形でまとめられたらと思う。

北陸本線と信越本線の端から端まで乗った記録2023〜⓪計画編〜

2023年6〜7月に東京と兵庫で上演された『ミュージカル青春鉄道5〜鉄路にラブソングを〜』を観劇した結果、鉄旅に出たくなり気が付けばひと夏で米原駅滋賀県)から新潟駅新潟県)+αまで移動してたオタクの鉄旅記録です。

約1ヶ月半後に見に行けました。美しかったです。

 

 

うなされる

鉄ミュ5大千穐楽公演を見届けたあと、家に帰宅してぼんやりしつつ、ふと手に取り読み返した『青春鉄道 黎明編』。初見時にはあまり理解できていなかったリアルの信越本線の事情に関する解説が載っていたので改めて読み直す。

どこを走っているのか、どう3分割されたのか、解説をよくよく読み込んでWikipediaも参照して、やっとその壮大なスケールを把握。そこからはもう「碓氷峠は一体何がどれくらいすごいのか……?」「北陸には一体何が……?」と気になることばかりで魘され始めたので鉄旅に出ることにした。

いけなかったね。

 

青春18きっぷ

季節は夏。そう、青春18きっぷの季節。

青春18きっぷは何度か利用したことがあり、2022年も時刻表を片手に2回分ほど楽しく利用させてもらったため「今夏は5回分使い切ってみたいな〜」と思っていたところだったのでちょうど良かった。*1

旅の友として、少し大きめサイズの路線図が付録としてついていた『旅の手帖 2023年8月号』も手に入れ、はやる気持ちを抑えられず利用期間前に早々にきっぷを買い、「ぼくがかんがえる最強のルート」を思索する日々が始まった。

 

5回分の日付スタンプ

碓氷峠の最寄駅はどこだろう。ていうか何県?どう移動すればいいだろう。直江津駅敦賀駅は行きたい。金沢も行きたい。ていうか直江津って何県?

興味のあることしか覚えられないオタク故に、東日本を筆頭に地理の知識レベルが極めて低い状態であるため、ふんわりと行きたいところを思い浮かべてGoogleマップと路線図と乗換検索を行ったり来たりするという地道な作業を繰り返しているうちにふと気付く。

 

ひと夏の18きっぷ1枚で北陸本線信越本線の名所*2を巡るのは無理があるのでは……?

 

詳細は後述するが、そもそも18きっぷが使えない区間が結構ある。そして、北陸本線が最も長かった頃の区間米原直江津信越本線が最も長かった頃の区間は高崎-新潟らしい。都道府県的には滋賀県福井県富山県、石川県、新潟県、長野県、群馬県のようだ。広い。範囲が広すぎる。

夏季休暇と財産すべてを鉄旅に捧げるのなら問題はないだろう。しかし、常に過密スケジュールで舞台に立っている役者さんのオタクをしている身としては、観劇以外の予定を入れられる休日が限られている上に懐事情も相まってコストは可能な限り節約したいという事情があるのであった。世知辛いね。

なので、完乗*3は無理でもスポットで行きたいところに行けたらいいなあ程度でプランを立てることにする。

色々調べて悩んでいる際に、ふと過去に利用した際のことを思い出す。そういえば18きっぷは利用を開始する駅で駅名が入った日付スタンプを押してもらうんだよなあ……。2024年春には金沢-敦賀間が第3セクターに移管されるんだよなあ……。

 

敦賀はセーフ*4だけどJR金沢駅のスタンプをJRの商品である青春18きっぷに押せる夏は、今年が最後なのでは……?」

 

気づいてしまったからには実行したい。そして、人間は欲深い。金沢のスタンプの横には敦賀のスタンプも押してあげたい。なんなら直江津とかも押したい。2023年夏の鉄旅は日付スタンプにこだわることにした。

 

路線図が手放せない病

先述の通り東日本の地理に疎いので、まず目当ての駅が何県のどの辺にあるのかを確認するところからスタート。

Googleマップでざっくり場所を把握して、路線図を広げて路線を確認し、乗換案内でルートを調べてダイヤを確認して……を繰り返していると、思わぬところで乗換を迫られたり、路線図で見てる限りでは近そうに見えるのに結構遠かったりして何度も代案を迫られる。

そうこうしているうちに「このルートもありなのか」「あわよくばこの駅もこの路線も通りたい」「近くの博物館で鉄道関連の展示が見られるらしい」「駅の近くにおいしそうなごはん屋さんがあるらしい」といった感じで気になる情報と欲が無限に増え続け、仕事の合間や寝る前など隙あらば路線図を見て延々と理想のルートを考え続けては寝不足になる日々を送っていた。重症である。以下は狂いの断片的な記録です。

 

 

過集中を起こしている様子が見て取れます。

 

北陸方面と青春18きっぷは相性が悪い

初心者が色々調べた際に何度もぶち当たった壁。それは、原作漫画『青春鉄道』でも鉄ミュでも散々ネタにされている通り、北陸本線信越本線には「第3セクターに移管された区間がある」点だった。*5

JRではない区間青春18きっぷが使えない区間をどう移動するか問題。

18きっぷは金沢-直江津間(石川・富山・新潟)の移動では役に立たない。一応は理解した上で18きっぷを買ったつもりだったが、日付スタンプにこだわりたいという己の欲深さが想定以上の隘路となった。だが、思いついてしまったものは仕方ない。

 

人間は欲深い。

 

18きっぷ以外を使ってもよい、と自分のなかでGOサインが出た。

視野が広くなったタイミングで在来線のお得なきっぷの存在を思い出す。在来線の長距離移動と言えば18きっぷだと思い込んでいたが、中距離であれば色々と選択肢がある。ちょうどお得なきっぷを使って関東方面から北陸沿線を旅した方のSNS投稿なども見かけたため、関西発でも何某かがあるのでは……?と調べた結果、「北陸おでかけtabiwaパス」なるものの存在を知る。

 

>自由周遊区間のJR(普通列車普通車自由席)や指定の私鉄が乗り放題のおトクな周遊パス!

「指定の私鉄」にはIRいしかわ鉄道のと鉄道(石川県)、あいの風とやま鉄道(富山県)、えちごトキめき鉄道新潟県)が含まれている。

www.jr-odekake.net

 

これだーーー!!!

 

1日乗り放題2,450円。新幹線や特急に比べれば格安である。そして、人間は欲深い。

 

「なんちゃらパスと18きっぷの両方を使えばもっと遠くに行けるのでは……?」

 

北陸本線完乗だけでなく信越本線完乗の野望が生まれた瞬間である。

 

大枠のルート決定

 

振り返ってみると、西の人間なので敦賀や金沢へのルートは考えやすい(というか北陸方面を目指すなら通らないわけにはいかない)が、金沢以東の直江津碓氷峠(横川ないし軽井沢)に立ち寄るルートを考えるのが難しかった。

直江津は手前に長~い3セク区間があるし、西にも東にも南にも移動できる鉄道のまち故に行動のハブ地点(≒宿泊地)をどこに設けるのか、選択肢が多すぎて決断するのに時間がかかった。

碓氷峠はすでに予定していた東京遠征と組み合わせて2日間で地元-東京-碓氷峠-地元を移動することが必須だったので、往路はさておき復路をどう移動するのかが悩ましかった。

欲望と予算と時間を色々と考慮した結果、一部特急や新幹線を使う必要があると判断し*6、鉄道関連施設なども可能な限り回れるルートを約3週間ほどかけて導き出した。その結果の大枠ルートがこちら。

 

  1. とりあえず予行練習。地元から福井まで行ってみる。
  2. 東京に行く用事があるので復路で大冒険してみよう♪
  3. 俺は絶対に直江津に行くぞ!!!ただし18きっぷは使わない。
  4. 1日1種類なんて誰が決めた?tabiwaパスも18きっぷも両方使うわよ!
  5. 金沢。とりあえず金沢。
  6. 敦賀。とりあえず敦賀

 

18きっぷは5回分しかないのに6日程ある時点で欲望の詰め込み具合が窺える旅程である。あと後半が急に雑。でもこれにも一応理由があります。

1旅程ずつ順番に書いていこうと思うので、お暇な方は良ければお付き合いください。(一体何文字書くことになるんだろう)(この記事は約4,000文字です)

*1:青春18きっぷはJR全線の普通列車の普通車自由席が5回(人)乗り放題。
青春18きっぷ|お得なきっぷ詳細情報|JR東海

*2:あくまで私にとっての名所

*3:今旅での完乗の定義はいちばん長かった頃の始発駅と終着駅到達とする

*4:北陸新幹線延伸に伴い、北陸本線のうち米原敦賀間はJR西日本のまま残るが金沢-敦賀JR西日本から第3セクターであるところのハピラインふくい、IRいしかわ鉄道に移管される。
株式会社ハピラインふくい|ふくいとあしたの架け橋に。
IRいしかわ鉄道株式会社

*5:信越本線には廃線になった区間もある。つらい。

*6:どんどん豪華になっていく旅程から欲望の強さが垣間見える

【2023年上半期】観劇にまつわる記録のつけかた(模索中)

6月の予定がミチミチなので今のうちに。

 

どういう記録をどういう媒体でつけていくのか問題

今のところ観劇記録はスプレッドシート、遠征費などの管理は試験的にNotionを使ってやってます。スケジュール管理はスマホアプリ。観劇感想・半券整理などは日記。*1

 

観劇記録

Google スプレッドシートに年単位のシートを作成して記載。2020年からちゃんと記録をつけてて、毎年地味にフォーマットをマイナーチェンジして今年はこんな感じ↓

全体図。公演日時・公演名・箱・チケット代などなど。媒体の項目には「現地・配信・映画」3つの項目をプルダウンで選べるように。右側のグラフは月ごとのチケット代累計。

拡大図。スマホでちょこちょこ追記して、気が向いたときにPCを開いて関数とかをいじる(スマホでもある程度使えるけどややこしいのはPCのみorPCの方が早い)

 

遠征費管理

家計簿といっしょくたにしてたけど別で見ていく必要が出てきたので今年から新たに始めました。最初はスプレッドシートでつけてたけどなんとなく煩わしかったのと、新しいものを使ってみようの気持ちでNotionに移行。

Notionについては下記リンクをご参照ください。なんていうか、時と場合によってWord的な機能とExcel的な機能をページ単位で使い分けられる便利なやつです。URLを公開すれば簡易WEBサイトみたいな使い方もできる。YouTubeに使い方動画がいろいろあるよ。個人のYouTuberさんが投稿コンテンツとかを管理するのに便利らしいです。*2
たぶん観劇感想をつけるのにも向いてる。
わたしは何回か挫折を繰り返してやっと少し理解できて今はちょっと楽しくなってるフェーズです。

www.notion.so

 

フォーマットさえ作ってしまえば手軽に記録をつけられるけど、グラフ化するのが面倒*3なのと、スマホでの使い勝手が微妙なのが難点。

遠征費を管理してるページの全体図。いちばん左側の列はグラフ化するときに使います。区分のところはプルダウン形式で設定。ここでは使ってないけど、1つの項目に対して複数のタグがつけられる機能もあります。ステータス軸での管理もできて便利。

スマホで表を見るとこんな感じ。ピンチイン・ピンチアウトできないのが痛すぎる。アプリの立ち上がりもちょっと遅い。スマホでも操作できるけどPCありきのNotionという感じ。

 

冷静になりたいときにまとめて更新してトータル費用を見て「フゥン……」という気持ちになります。合計は指でポンと設定しておけば自動で数値を返してくれます。フィルター機能もあるし気軽に表示形式を変更できるのも良い。予約した/してないの管理はスケジュールで十分だけど、お金の計算はやっぱり別で残しておかないとよくわかんなくなる。

 

スケジュール管理

↓のアプリ使ってます。適度にシンプルで、適度にカスタマイズできて、TODO管理もできて、ウィジェットにも対応してて、気になる公演のスケジュールと実際に行く公演の予定を別区分(別色)で表示できる。おすすめです。

遠征時のアシを抑えたとき、ホテルを抑えたとき、すぐにその旨を記載しておくのが吉。

Calendars – カレンダー&予定管理アプリ

Calendars – カレンダー&予定管理アプリ

  • Readdle Technologies Limited
  • 仕事効率化
  • 無料

apps.apple.com

なぜ記録を付けるのか

こんなアホみたいにお金がかかる生活をずっと続けるわけにはいかないので。
もしくは、ずっと送れるような計画を立てるために。

あとは単に趣味。

 

半年後、どう変化してるでしょうか。いろいろ改善されていたらいいね。

わたしも、ツールも。

*1:日記の話を始めるととっても長くなるのでこれはまたの機会に。

*2:YouTubeで得た知識

*3:外部ツールを入れたらグラフ化できるらしいけど、わたしは今のところcsvをDL→スプレッドシートでインポート→グラフ化してます。まあグラフ化は年1とかで全然いいんですけどね。

新幹線が好きなんだけどたまに飛行機にも乗る人の備忘録

運良く富士山が見られた時の写真

 

使えるアシはいろいろある方が良いし次回の遠征時に億劫にならないためにも気になりがちなポイントは書いておいた方がいい、という面倒くさがりかつ心配性な自分のための行動記録です。

 

飛行機乗ろうかなと思った理由

  • 格安セールが多かった
  • 空を飛ぶ必要があった
  • 刷り込み払拭

某大手航空会社が70周年だったり某大手航空会社が対抗してたりなんやかやお得なセールが多かった*1ので波に乗ってみました。

オタクが必要に駆られて行動するときは大体オタク的な理由によるものです。自由に空を羽ばたかせてあげたいキャラクター*2がいたのです……。

飛行機は嫌いではないんだけど、小さい頃から御巣鷹山のことを何度も聞かされて育ったのでなんとなく回避しがち。まあでも、このある種の刷り込みを払拭したくて最近乗り始めたのも理由のひとつ。もういい歳なので、身内の印象をそのまま受け継ぐのではなく自分の目で見て体感して判断したいなという気持ちです。*3

 

飛行機よりも新幹線を使いがちな理由

  • 早起きが苦手
  • シンプルに空港が遠い
  • 線路を走る鉄道がすき

 

飛行機遠征の朝は早い。
できるだけ安い飛行機で東京に行こうと思うと*4用事がある日の早朝に移動する行程を組まざるを得ないので、便の出発時刻が朝の6~9時くらいになりがち。
前の日のお仕事の繁忙具合を想定して無茶すぎない起床時間を考える必要がある。

 

空港が遠い。
それは空港の数が新幹線の駅の数よりも少ないからなので、まあ、仕方ない。
ただでさえ早い時間の飛行機に乗るのにプラスアルファで空港までの移動行程を組まなくてはならない。ついでにその運賃が高い。なんで空港につながる電車の運賃はことごとく高めに設定されているのか。
それでもいろいろ差し引きして、飛行機の方がコスパが良いと判断したときは飛行機を選ぶ。

 

線路を走る鉄道がすき。
「好き」に理由は、いらない。

 

乗ってみて良かったところ

  • アプリ便利
  • 空港広い
  • 乗ってる時間が短い
  • サービスが手厚い
  • コンソメスープうれしい
  • 安いときは本当に安い

 

チケットを買ったらアプリインストールしてね♡って言われたのでおとなしく従いました。便利でした。

アプリの画面。保安検査場の通過締切カウントダウンがとても助かる。出発前夜に確認すると、睡眠時間が全然足りてないことを自覚させられます。

アプリを事前に準備しておけば、チケット買う→クレカで支払う→アプリに勝手に表示される。あとは搭乗時刻24時間前~保安検査場通過前にアプリでチェックイン→QRコードが表示されるので、これを保安検査場と搭乗口でかざしてピロン。終わり。

 

人は多いが土地も広い。椅子がいっぱいあるし、窓際も大体座れるので保安場通過後も過ごす場所に困らない。

乗ってる時間が短いのは嬉しいが、思っているより離発着に時間がかかるので空の上を飛んでいる時間は30分あるかないかくらい。*5

気流が乱れているとコンソメスープを含むあたたかいドリンクが提供されないことがあるので少し切ない。*6

安いときは新幹線の通常価格のおよそ半額で乗れた。

あと、赤ちゃんかわいい。(意:新幹線よりも赤子連れの乗客の方が多く、赤子と目が合うたびにニコニコしてしまう)
キャビンアテンダントさんやら何やらのサービスが手厚い*7こととか、その他の移動手段と比べて乗ってる時間が短いこととか、座席選択の際に赤子連れマークが表示されるので気になる/ならない人への事前の配慮がある程度できるとか、そういうのも選ばれる理由のひとつなんだろうなあ。

 

気になったところ

  • やっぱりキャンセル料が高い
  • やっぱり空港遠い
  • 乗ってる時間よりそれ以外の待ち時間が意外と多い
  • タイトな移動スケジュールのときは向いてない
  • Wi-Fiの使いどころがわからない

タイムセールされるようなチケットは基本的にチケット代=キャンセル料。

保安場通過後のちょっとした空き時間*8、搭乗の順番を待つ時間、離発着を待つ時間、(後方座席の場合)到着後に前の人たちが出ていくのを待つ時間など、結構待ち時間が多い。

気流の乱れとか、混雑とか、ちょっとした理由でちょっと遅れることが多い印象。新幹線も遅れるときは遅れるけど、事前に予想しづらい遅延が多いイメージ。なので「ここは速足で移動したら間に合う」みたいなスケジュールを組んでるときは避けた方がいい気がする。*9

飛行機に乗ってる間、どのタイミングだったらネットを使っていいのかいまだにわからなくてWi-Fi使えてません。荷物をしまわないといけないタイミングが多いのであんまりスマホ見ないかも。席にモニターがついてる機体に当たったらそっち見てます。

 

行動記録メモ

 

飲み物は持って行かない

保安検査場を通過する際に面倒なので持って行かない。水分を持ち歩いていないと心配になるタイプなので、最初の頃は未開封のペットボトルを持って行っていたけど「未開封ですか?」「ハイ」のやり取りが申し訳なくなってきたのと、通過後に普通に買えることに気付いたのと(ちょっと高かった気がするけど自販機に珍しい飲み物があって面白かった)、ぶっちゃけ1時間くらいしか乗ってないのでさほど困らないのと、格安飛行機ならまだしも大手航空会社だったら大体ドリンクサービスがある、といった理由により問題ないと判断。

ちょっと高かった気がするけど自販機に珍しい飲み物があった記録写真

 

出発1時間前に到着するようにする

いろいろ試してみた結果、出発の1時間~45分前くらいに空港に着いて、保安場を通過して、通過した先でちょっとした朝ごはんを食べる、というのが今のところちょうど良い感じでした。

心配性なのでとにかく早く保安検査場を通過したい。俺は安全な乗客だ。そう信じさせてほしい。その一心です。

 

代替手段が取れそうな往路に使う

心配性なので(n回目)Bプランを考えがち。毎回ではないけど「もし飛行機が遅延したら」「もし舞台が中止になったら」の想定をして、代替プランが思い浮かばないときはあまり飛行機を選んでいない気がする*10

復路で使わないのは単純に最終便に間に合わないからである*11

 

靴は迷ったら脱ぐ

保安場を通過する際、分厚めの厚底スニーカーを履いたおねえさんが止められていたのを見かけたので、これ脱がなくてもいいのでは?と思う微妙な靴でも一応脱ぐかもしれないという心算をしておく。ブーツ系は基本的に自主的に脱いで、ほんのりヒールアップのスニーカーで行ったときは脱がなかった気がする。

 

食べ物と食べる場所には意外と困らない

保安検査場を通過したあとでも、到着したあとでも、お金がない単独行動オタクが入れるお店はある。探せばある。コンビニも売店もある。椅子もいっぱいある。大丈夫。

 

カミソリと刃物類には気をつけて

うっかりメイクポーチにカミソリとか筆箱にハサミとかポーチにちっちゃいソーイングセットとか入れてちゃだめよ。

 

化粧水の量いつも悩むけど大体大丈夫

普通に考えて2リットルも持ち歩いてないから大丈夫*12

 

充電器・バッテリー類も大体大丈夫

一応保安場を通過する際は、スマホと一緒に鞄から出してカゴの中に入れてます。スマホを1~2回充電できるくらいの一般的なバッテリーはほぼほぼ大丈夫。ノートPC用のバッテリー類は持って行ったことがないのでそういう機会があれば公式情報見て対応します。

 

窓側が良いか通路側が良いか、前中後、翼付近、どこがいいか

もう安かったらなんでもいいよ!まあでも窓側だとうれしい。でも格安狙いだと厳しい*13。あまり背後を取られたくないので後ろの方を選びがち。

 

新幹線よりも座席間隔が狭い

存在感強めのニンゲンにはちと申し訳ない座席幅。たぶんパニエとか履いていかない方がいい。

 

手荷物はファスナー付きが良い

まず、手荷物を預けるのは面倒なので機内持ち込みできる範囲の荷物しか持たない。機内に持ち込むとなると足下or頭上の荷物入れに入れることになるのだが、新幹線と違って機体が上下左右に動くので中身がこぼれないようにファスナーありの鞄の方が安心。

 

遠征費、高いよね。かさむよね。チケット代も高いよね。
いろいろ取捨選択をしつつ、自分のために自分が楽しく過ごせる人生、送ろうね。

 

その他、何か思い出したら加筆修正します。

 

最後にオタクの旅の記録をのせて終わります。

 

悲願を果たしたオタクの撮影記録

 

手前:某愉快な俳優さんの33歳おめでとうグッズ、奥の黄色い機体:STAR WARS JETS(C-3PO)。一度だけ乗れたのですが、シースリーピーオーがアナウンスしてくれてて可愛かった気持ちとスターウォーズわからなくてごめんなさいの気持ち。

 

*1:今でもやってるけど破格のタイムセールブームはピークを過ぎた気がする

*2:ロックミュージカル「MARS RED」オリジナルキャラクター・ナンバ。公演終了から約1年後、無事に窓側席確保+アクスタ撮影を行うことができ満足しました。

*3:そういえばたまたまフェイクスピアを観に行った際はびっくりしました。本当に。でも観に行けて良かった。

*4:基本的に遠征=関東圏の舞台を観に行くことがほとんど

*5:どの空港からなのかはなんとなくでお察しください。

*6:機体が揺れて熱いドリンクがこぼれると危ないため。隣のおじさまがアナウンス聞いてなくてちょっぴりウキウキした様子でスープを頼んで「ごめんなさい💦」されてた光景を見かけた。

*7:持ち込みの哺乳瓶にミルクを入れてくれてたっぽい光景を見かけてすごいと思った。

*8:ギリギリ行動でも不安にならない人はいい感じにスケジュールを組めばこの時間はなくせると思う

*9:そもそもそんなスケジュールを立てるべきではない。

*10:仮に新幹線に閉じ込められた場合は「ま~兄さんが止まるんだから仕方ないか~~~!」と思うあたり某コンテンツに洗脳されている

*11:時間ギリギリまで予定を詰めがちなオタク

*12:万が一海外遠征することがあったら注意

*13:ド平日とかじゃないともうむりでは?という気がしている

2022年観劇記録

1-6月 上半期(イベント系を除いた現地観劇orライブ)

コメント

ヴェラキッカはスモークの中に埋もれながら*1平野綾ちゃん可愛いー!細いー!顔ちっちゃいー!ドレス似合うー!みやるりかさま……。みたいな感じで楽しませていただきました。遠い昔のような感覚なんだけど今年なのかー。

TtMは新体制一体どうなるんだろう……からの、えっ!あんスタ(ステではなくスタ)ってこんなに面白かったんだ!!?いやもともと面白かったんだよ!!私が好きになったあんスタは……面白かったんだ!!!からの勢いがすごかった。サマーエンジェル*2に気が狂ってうちわ作りに熱中→チケット増える→どんどん増えるの流れが目も眩むほどに幸せだった。楽しかったなあ……。

埋朝は運営があまりにもアレでしたが作品自体は本当に良かった。劇場の使い方も面白かったし役者さんも良かったし個人的に物語から得たものがとても多かったのでどうにかして再演してほしい。

 

7-12月 下半期(同上)

  • 劇団四季 オペラ座の怪人
  • 宮内告典Summer Live 2022 〜第一部〜
  • ペダステ
  • GYROAXIA -TOUR 2022 -Freestyle-
  • 音楽劇 刻(きざむ)
  • 上官ミュ(鉄ミュ高速鉄道スピンオフ)
  • 瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった
  • パタリロ!~ファントム~
  • ダブル・トラブル
  • 鉄ミュ 大上映会(2と4)
  • 朗読劇 浦島さん
  • 宝塚 雪組 蒼穹の昴
  • あんステ WoM
  • 薔薇とサムライ2
  • 幻想文学の世界 第一夜
  • 明治座でどうな・る家康
  • ウインドボーイズ!
  • シン・るコンサート

コメント

ドラマティカ2の公演タイトルが決まって以降、今年はファントムと名のつく作品が多いなあと気付き、せっかくだから観に行けるだけ観に行こう!というしょうもない理由でオペラ座パタリロ!を観に行きました。いやその他の理由も一応あるんですけども。オペラ座は事前知識を入れずに観に行ったので取りこぼしも多いんだろうなあと思いつつ、登場人物の誰からも愛されなかった(ように私には見えた)ファントムが誰よりも観客から愛されていて、その光景を見ながら(誰にも愛されない人なんていないのかもしれないなあ……)なんてことを思いました。

あと、アルゴナビス関連のライブ現地は実は初めてでした。ライブというものへのモチベが年々低下してたけど大阪来てくれるなら行くか!という気持ちで何も知らない友人巻き込んで行きましたがいや〜良かった。前の席のノリノリのニーチャンの後ろ姿とともに楽しむライブ、良かったです。

ノリと勢いで取ったこーちゃん*3のライブも楽しかったなー!歌って踊ってワチャワチャしてる空間って楽しー!となった。

 

その他

  • 有料配信
    ミュージカルSMOKE、ロミミュ(ロミオの青い空)、シン・るのアーカイブ複数(なんであんなに細切れに配信してくれてたんでしょうね)あたりを見てました。2022年はるひまに始まりるひまに終わりました。信じてもらえないかもしれませんがるひまはシン・るが初めてです。2022年は現地で見られるんなら現地で見たいわい!の気持ちで観劇してたら2021年に比べて有料配信を見る本数が減りました。(31→19本)そのなかでもSMOKEは4パターンくらい買って見比べて、歌詞を日記に書き留めるくらいには今年のなかで印象的な作品でした。*4
  • 映画
    久しぶりに映画館で映画を数本見ました。(SOARA2、アルゴナビス、ザワクロ)本当は愉快な新幹線のやつ*5も見たかったけどスケジュール的に無理だった……。SOARAはいろいろな意味で見ておいて良かった。。切ないけど。ザワクロは友人の熱烈な薦めを受けて急遽見に行きましたが、なるほどこれは流行りますねえ……の気持ちになりました。ひと昔前にクローズZERO履修してて良かった。

 

総括

2020年から記録を付け始めて気付いたのですが、舞台って上半期よりも下半期の方が公演数(期間じゃなくてバリエーション)が多いのかな?なかでも1-2月って年明けて間もない&日にちが少ないということも関係あるのでしょうか。自分の観劇記録的にも下半期の方がボリューミーでした。

2022年は現地観劇90回だったらしいです。*6有料配信含めたら100回超えますね。わはは。一番通ったのはあんステWoMです。心に刻みました。10月前後の記憶が濃くて遠い。

2023年はそうだなあ……持続可能な観劇ライフのバランスを再考したいです……。(毎年思ってる気がする)

*1:有難いことに1回だけ最前席で観劇できた

*2:サマーライブの衣装を着て巴日和の演出プランでSunlit Smile!とDIAMOND SUMMERを歌って踊る氷鷹北斗as山本一慶さんのことが好きすぎて変な異名を付けて呼んでいる

*3:宮内告典さん。GYROAXIAの頼もしいドラマーさんです。

*4:2021年公演のアーカイブだけど

*5:ブレット・トレイン

*6:イベント系含む

自分のためのPaIR備忘録

劇団『ドラマティカ』ACT2/Phantom and Invisible Resonanceの円盤が発売する12月21日までの日々をしのぐための個人的なネタバレメモです。

 

配信日程メモ

配信①東京公演(6/25夜の配信)

配信②大阪公演(7/10大阪楽の配信)

 

 

00:11:30~「京極さあ~ん……。(ため息)」「ほら、入れ」

初観劇のときに「あっっ!?? そういう!? そういう感じですか!????」と慄いた冒頭の台詞。もう道中ですでに斗真に翻弄されてたんだな……と窺えるニュアンスがすごく好き。

大阪楽日と京都初日昼はかなり北斗っぽかった(気がする)。

キビキビ系というか、クールな北斗寄り。東京公演2日目夜ぶりに大阪楽日を観た時の「えっ!? お芝居変わってるだろうとは思ってたけど、もう冒頭から違うの!?!?」という驚きは忘れられない。

配信でも確認してみたけど、「入れ」の言い方が東京2日目は入ってくださいコノヤロウくらいのニュアンスで、大阪では入りやがれの意志がちょっと強くなってた(?)

京都夜は少しまろやかに戻ってた気がする。もはや朧げな記憶だけど……。

余談:腕組みして立ってる姿勢を横から見た感じがどうにも高〇屋のローズちゃんみたいだなと思ってて……すみません、すきなんです……。

 

00:13:15~OP登場シーン

カウボーイビバップとかバッカーノ!とか、まあつまりはシャレオツで画面がバシバシ切り替わってキャラ紹介してくれるテンポが良いOPが好きな人は好きだろうな~と思って見てました。私も好き。

 

作品の雰囲気に合ってて良かったし、主軸から逸れるけど凪砂さんの長い長い御御足を活かしたソファでのダンス良かった〜!

歩くん可愛い!!!!!!!!!!!! 京極さんにアレコレお叱言を言うけど全然聞いてもらえないやつだ! ストレス溜まるやつだ! 可愛いね!!!

MOW!(口パク)かわいいね!いかり肩で上手に捌けてくのかわいいね!!

 

キャストのクレジットが6番目、登場人物紹介も6番目、ほら~! やっぱりファントムじゃん~!(アンコンシャスバイアス)

 

00:14:20~「逃せば再び幻となる」

お口が富士山! こんなかわいい富士山リップある!?(?)

 

★00:14:51~(※スロー再生開始するタイム)「かつてないハードなミッション」

ここの歩くんの動きがすーごい好きで(見てて気持ちいい)なんとなく他の3人の動きと比較したんですけど、ここ始めから踵上げてるの歩くんだけなんですね!!???(今気付いた)

横向いて踵を下ろす動きがあるんですけど、他の3人は「ハード」で踵を上げて「ッション」で下ろしてるのに、歩くんは「かつてない」で横向いた時点でそもそも踵を上げた状態にしてキープしてて「ッション」で下ろしてる!!!! えーーー!(大興奮)

意図的なのか、自ずとなのか……? 1小節前の3.5拍目から上げて溜めてたやつを次の4拍目で下ろして、次の1拍目で手をスッと上にあげてるから気持ちい~んでしょうか……。すごい、気持ちいいの理由を少し分解できたみたいで楽しい。ハァ!(興奮)

かつてないで右足を配置してから一度も踵を床につけないところ!好きです!ハァ!

 

タイミングはさておいてほかの3人の踵の上げ方も三者三様でたのし~!

斗真くんは「そんな上げれるの!?」というくらい張り切って踵を上げてる(と思ったら足先とカメラアングルの妙だったっぽい)し、ルシカちゃんは前後の動きがダイナミックで華やかだから動と動の狭間みたいな動き(?)してて、京極さんは意外と上げ方が控えめ。ハァ。楽しい。

「ミッション~♪」の手の上げ方も三者三様なんだよなあ……。わりと真っすぐ上げる派と弧を描く派がいる気がする。歩くん指先まできれいね……。

 

「必ず捕まえてみせる」(以降時間表記省略)

自分の胸に手を当ててるの本当お前そういうとこだよっていろんな方に言われまくってて笑いました。

しばらくの間(結構な間)歩くんしか見えてなかったので、あっこれおそろいの振り付けじゃないんだ……とあとから知りました。視野が狭い。(視野~~~!)

 

OPその他

4人でフォーメーションダンスしてるとき(それぞれの想いを胸に~)ルシカちゃん&京極さん、斗真&歩くんで微妙に振り付けが違う(2流派ある)ような……?(前者が手をバッと広げてしっかり屈む方、後者があんまり屈まない方)

前者は上半身もしっかり動かして左右にふってて、後者は上半身も顔も正面を意識してるのかな?

 

あと最後、「俺たちの闘いが始まる」でスポットライトの立ち位置にギリギリでインするのを見守るのが好き。(移動距離が長いからそもそも厳しいんだろうなと思う)

ステラで厳しいんだから大阪なんて間に合うわけないよね~という気持ちになる。大阪配信では(あ~これは無理ですね~)という余裕の気配すら感じる。ていうかデニスくんが素早く前に出ないと後ろ通れなさそう。急いだら危なさそう。安全第一。


OP後(ツッコミ係)

階段にもたれかかってる角度がかわいい。ルシカと斗真の喧嘩に対して焦ったり怒ったりゲンナリしたりとコロコロ変わる表情がかわいい。ひとりカートゥーンアニメを演らせたら右に出る者はいないレベル。

全然話を進めない京極さんに対してぷんすかしてるのがすごく可愛いのですが、もう! という感じでハイチェアに怒りをぶつけてクルーーンと回してるのが最高。

小道具を使うのがうめえ〜〜〜! 毎公演これ演ってくれるの嬉し〜〜〜! と思ってたら松田の岳さんもここ可愛いって言っててわかる~~~! となりました。(馴れ馴れしい)

ボケ倒す京極さんというかほぼ一真くんと、便乗するタイミングを常に窺ってるギィさんというか岳くんと、それをバッサリ斬り倒す一慶さん(もはや一慶さん)。

 

大阪楽のたこ焼きの下りは秀逸でした。わずかな形容詞の違和感も見逃さない。たこ焼きは新鮮とかじゃない、アツアツ。

 

京都夜?が大ヒットしてた気がする。(京極さんが自分の髪の毛の三つ編み部分とサイドポニーテール部分に名前をつけてた)(アミーもテールも裏声でお喋りしてうるさいのでナデナデして寝かせてあげる歩くん)(そこに嬉々として乱入してくる乱れ髪のランラン)

歩くんというか一慶さんが「サイドポニーテール」という単語をすぐ処理できなかったのか(ポニ…?ポニテ…?テール??)(もしくはポニーテールならテールじゃなくてポニーじゃないの?という感情だったかもしれない)と小声で反芻してた一幕があったようななかったような(うろ覚え)

 

「この流れなんとか進みそうですか」

はじめは京極さんしかいなかったのに、いつの間にか京極さんの隣にギィさんもいて両手サムズアップポーズしてたような(東京配信は映ってなくて、大阪配信では京極さんの隣にギィさんがいてサムズアップしてる)(東京の記憶はもうない)

このあとの「これうまくまとまったんですかそれともアウトなやつですか」は、京極さんの「ギリセーフ」の台詞が危うくて「今なんて言ったんですか」としつこく聞いてた回もあったようななかったような、京都昼だったような

京極さんへの、しつこい、愛……。

 

「期待……ですか」

表情が完全にフラグ

そのあとの歌の、見えない闇からの「ら」、「ら」ですよ奥さん

あとここすごいファントム顔(?)してる

 

(斗真の生い立ち説明シーン)

歩くんとは関係ないけど、京都昼公演で斗真くんが舞台上段にいなくて(出トチリ?)ちょっとハラハラした! ハラハラしてたら不在に気付いたたいきくんも動揺したのか台詞ちょっと飛んでて気の毒だった(自力で持ち直したのはさすがだった)

関係ないついでに、デニスくんが嫌というほど感じてる立場の違いとは一体なんだろう……と気になった。君は本当のところ、どういう生い立ちのどういう立場なんだい……

 

ケンカ仲裁シーン

手押し相撲とかなんかほかにも色々あった、手押し相撲のままぐるぐる右回りし始めたとき「なんで右回り!?」と突っ込みつつフラフラになった二人をみて「ほら!ずっと右ばっかり回るから!そういうときは左にも回ればいいんだよ!」的なアドバイスもしてて(アドリブでツッコミしながら助言もするって何事……?)とふるえた記憶

イキイキとしていた……

 

みんな大好きアンコンシャスバイアス

毎度アッハッハッハッwwwと心中大爆笑しながら見てた。好きすぎて笑う。

京都昼で「ハイそれがァfmr~kンシャスバイアスですゥ!!!!!」的な、すごく危ういアンコンシャス・バイアスが存在したことは記録に残しておきたい。いい勢いでした。甘噛みなどしていないという強い気持ち。勢い、大事。

 

ハイスペック・モンスター

初めの頃絶妙に覚えられなくて、なんだっけ、ハイブリッドモンスター……?ハイドロポンプ…さすがにこれは違う……とか言っててすみませんでした

気に入ってない歩くんの感覚はたぶん正しい。

 

「笠舞歩、死す!」

そんなところ見ても仕方がないのに……と思いながら「今日はどの辺りで倒れ伏すのか」「角度は」「一斗缶に当たるチャンスはあるのか」「脚の角度がいいですね」など毎公演楽しみにしていた。

死ぬ演技が大好きだけど本当に死んでほしくない身としては2回も撃たれて死にそうになるのに2回とも生きてるのが本当に最高だった。

 

2幕の登場シーン

イヤー! オタクの妄想実現してる!?? イヤーーー!!!(歓喜の悲鳴)

東京序盤ではそうでもなかったのに(気付いてなかっただけかも)久しぶりに見た大阪ではクネクネ舌ぺろぺろしててひっくり返った。何? ギィさんの方見ながら1ペロ、喋りながら1ペロ、何? 爬虫類? カメレオン意識してますか?(大阪公演)

 

おうたがうめえ~原曲があるはずというアンコンシャスバイアス~

「抱く大志が~」大阪の方が大志の根元? 輪郭? が明確になっててフフ……となった

公演を重ねるにつれて歩くんの理想に近づいたようだね……

大阪千秋楽公演のあおりアングルが最高だったので円盤もこれがいいです。アンケートに書きそびれたので今ここに書いています。よろしくお願いします。って書いてたらDVDに全編入れてくれるそうでありがとうございます。本当にありがとうございます(配信されたのと同じ編集のやつかわからないけど)。

ここの曲名が全然出てこなくてしばらく魘されてました(元ネタとなった曲があるはずだと思っているのですが全然見つからないのでただの思い込みだった??ふつうにオリジナル曲?となっている)

レソシ♭ラ~~ソソ~~なんですよ……

 

京極さん!うしろ、うしろ!

(おそらく)どこかの遠隔地から京極さんの動向を見守っている様子の歩くん、顔はきれいな真顔なんだけど行動と視線が粘着質なストーカーなのでちょっとどういう気持ちで見たらいいのかわからないまま公演期間が終わってしまった。

あとデニスくんもそんな歩くんのことどう思ってるんだい……。良くは思ってなさそうだね……(京極さんについて語ってる歩くんを見つめる横顔が真顔になりがち)(ぼくたちの革命への道に生じたノイズみたいな印象なのだろうか)

 

「京極さんが迎えに来てくれた♡」

初見時、あまりの台詞とアングルとニュアンスとポージングに素で「は?」と思った気がする。初見が下手だったら死んでた。うそ上手でも死にました。この場面を見ているときの私は「キャパオーバーです」という顔をしていたと思う。

東京のときは「やっぱり来てくれたんだ♡♡(ときめき)(興奮)」というニュアンスをビシビシ感じてふるえていたけど、大阪では「へえ……?(来るだろうと予期してはいたものの)で、どういう感情で来てくれたの?(凝視)(分析)」みたいなニュアンスの変化を感じた。あくまで主観。そのときの私の気分も大いに反映されていると思う。(配信で見た限りどっちもキャピキャピ喜んでた)(なんなの)

公演を重ねるにつれて、感情よりも理屈で動いている感が増してたというか。そのわりに粘着質な感情は強化されてるので絶妙なんですけども。

大阪楽を見た私は、かわいい要素が全部サイコパス要素に置き替わってるー!と感じた模様。

 

「京極さんの罪でしょ!?」「ムカつく」

ウワーッ! 相手に責任転嫁するストーカーないしヤンデレ理論こわいよお! という気持ちは持ちつつ、キャラクターの言動としては大好きなので心がキャパオーバーで散り散りになる。

ムカつくのカメラ目線が最高のご褒美。客席では「ハッハッハッやめたまえ(ありがとうございます)」という謎のテンションで耐えしのぎました。(しのげてない)

東京は素直な感情(あなたのせい!)強めだったけど、大阪・京都昼は声の低さと凄みが増して威圧的(お前が悪い!)なニュアンスを感じた。京都夜はその中間くらい……?声色は低めだけどにじみ出る感情はちょっと情緒的みたいな……(捏造記憶が混じってそう)

私が「恋する乙女」だとか「捨てた恋にイライラする男」だとか言っているのは主にこの辺のニュアンス……。

 

交響曲第9番新世界より」 第4楽章(ロックアレンジ)

いいですね、とてもいいですね、そして意外と殺陣にはあんまり混ざらず上手に座り込んで戦闘を傍観してるというより内に籠る(自分の感情と向き合う)感じで三角座り、いいですね。

からの、「この感触も一生忘れない」だからどうしてそんなに想いが重いの?

ここで本当に殺す気はあったのか?(ギィの援護を待っている間の芝居では?)説とかもありそうですが私はナイフをうっとり見つめる歩くんを見つめるので精一杯です。……いやナイフを撫でてただけかも?

 

ルシカちゃんを誘導してるっぽい笠舞歩くん

初めから思い描いていたプラン通りなんですね……という気持ちになる殺陣シーン。何回か見ているうちに立ち回りに若干のわざとらしさを感じるのだからすごい。

あといつおくちにカプセル仕込んでるんだろう?ルシカと1:1になってから極端に喋らないのでこの辺かな?でも呻いたりはしてるもんなあ……。

 

「笠舞歩、死す!」(2回目)

撃たれ芝居がうめえ~~~! 少なくとも私が見た公演で(あっタイミングずれた)と思ったことはなかった。と思う。歩くんも音響さんも照明さんもナイスワーク。

 

・眠り姫を起こすのは誰?~一体どういう関係なのあなたたち~

薬の副作用でぽやぽやしてる歩くんのお返事、「ううん、大丈夫」「ううん」「大丈夫」の3パターンは聞いた気がする。台本は「ううん、大丈夫」っぽい?(序盤でよく聞いた印象)

少年(少女)っぽかったのが、だんだん青年くらいのニュアンスになっていって愛らしさがセクシーに移ろいでいた気がする。たいへんだった。

それに呼応したのかなんなのか、反比例するかのようにデニスくんの笑顔がだんだんクールから愛らしい感じに変わっていったような気がする。ここの場面の変化をもっと見ていたかった……。

東京序盤では脈をはかってなかった気がする。第一声の「歩?」のときの立ち位置はわりとその日ごとだった気がする。(たぶん基本センターっぽいけど、たまにもっと歩くんに寄ってから声かけるときがあった気がする)

 

・やっぱりおうたがうめえ~重心は一体どこにあるんですか?~

この二人のデュエットを聞けただけでチケットの価値あったな……(天に召される顔)という気持ちになった。あとやっぱり歩くんクネクネしてる。全身で存在をアピールする君が好き。

あと最後にデニスの方見てニカッ!って笑うの可愛い。なんなの。なぜ屈んで笑むの。上目遣いするために屈んだんですか?

闇に溶けてく感じのハケ方がすごい好きだった。

 

「僕には聞かなかったくせに」「ほんとムカつく」

拗ねた~~~!!! 拗ねている君は本当にかわいいね。拗ねたJKからドスの効いた青年に変わったね。どっちも可愛いよ。

 

笠舞歩ひとり(ふたり?)勝ちEND

ゲームスタートして終わっちゃったよ~~~!!! この先の展開は妄想するしかないの~~~!?? 個人的にはお話の続き(オチ)は知りたい、知りたいけども、ACT3として続編をやるくらいなら全く別のスパッと終わる話を1回でやってくれ〜〜〜!と思ってしまう。

 

円盤どうなるかなあ。東京と大阪の落差が結構あるから編集たいへんそう。継ぎ接ぎ映像になったらちょっといやだなあ。どうなるんだろう。とか書いてたら大阪公演が予約限定盤DVDにまるっと全編収録されるようで解決された。ありがとう劇団ドラマティカ。サウンドコレクションACT2もお待ちしております。なんだったら2枚ないし3枚組にしてその後のストーリーを描いたドラマCDもつけていただいて……。(平成コンテンツ)

 

ともあれ、発売されるその日までをなんとか生き延びたいと思います。もしくは、恋しくなったらこの読む気が失せる長文を読み返したいと思います。おわり。

 

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